ペインクリニック・緩和ケア外来

ペインクリニック・緩和ケア外来

「ペインクリニック」とは痛み(ペイン)を治療する診療科のことです。痛みを引き起こす病気はたくさんあります。
その代表はがんの痛みですが、けがをしたり骨や筋肉の病気でも肩や腕・腰・下肢などが痛くなります。
皮膚に水疱ができる帯状疱疹でも強い痛みが生じます。血液の循環が悪くなる閉塞性の動脈疾患では激しい痛みを伴う潰瘍ができますし、やけどや凍傷の痛みも耐え難いものです。

膵臓の病気でも激しい痛みが出現します。また大きなストレスで、身体の各部が痛くなることもあります。痛みの原因には身体的なものと心因性のものがあります。ペインクリニックでは、「身体的な痛み」を治療対象にしています(心因性の痛みは、主に精神科や診療内科で治療します)。

痛みの強さには、軽いものから高度のものまであります。強い痛みは、早くコントロールしないと治療困難な「慢性疼痛」になります。痛みは食欲を抑え、眠りを奪い、体を衰弱させます。高度の痛みをコントロールするのが、麻酔科ペインクリニックの役割です。
身体的な痛みの治療手段はたくさんありますが、ペインクリニックで行う代表的な治療法は、神経ブロックと薬物療法です。私どものペインクリニックでは薬物療法を得意としています。

アスピリンをはじめとする一般の鎮痛薬は、軽度の痛みの治療薬です。
高度の痛みの治療薬の代表は、医療用麻薬のモルヒネです。モルヒネは麻薬に指定されていて、末期がんの痛みにしか使えないと誤解されています。
しかし、モルヒネは強力な鎮痛薬で、すべての強い痛みに使える有用な治療薬です。
モルヒネを内服する痛みの治療は、患者さん自身でできる方法です。入院する必要はありません。
私どもの外来では、患者さん自身が痛みの強さによってモルヒネの内服量を調節できるように支援する「山形大学方式」によって、効果をあげています。
この方法では、仕事や家事を継続しながら痛みの治療を行うことができます。神経ブロックも効果的な除痛手段です。ただし治療のためには頻回に受診したり入院することが必要です。

私どもペインクリニシャン(疼痛を治療する医師)は、痛みをコントロールして安心した生活を送ることができるように、痛みを伴う病気になった患者さんを支援しています。